だまされた!と周囲が気がついてくれる瞬間がまた楽しい。ただ、描きこまれた「コーディネート」だけにいつも同じ表情になるきらいも。だからその分、どう自分流に着くずすか、これまた楽しい挑戦でもあるし。私のワンピース好きも、小学5年からこれで少しばかり進化を見せるかもしれない。「うわっ、これ着たい」とドキドキする仕掛けのあるスーツにこだわり続けていると、いつのまにか「らしさ」が生まれる気がする。私は毎日、スーツばかり着ている。でもこんなに完成度の高い、スーツとしての本来のよさを実感させてくれるスーツらしいスーツには実に久しぶりに出合った。スーツってすごいな、と今さらなからに感動した。ここではこの冬に押し寄せてくる、スーツの王道、クラシックスーツに触れたい。制服のようなもの。もしくは戦闘服のようなもの。時には鎧のようなもの。ほとんど毎日まとうスーツは、私の仕事にとっては馴染みのある、深い存在だ。